症例
肉芽腫性乳腺炎に伴う結節性紅斑の2例
根津 奈央
1
,
小林 里実
,
加藤 昌弘
,
甲斐崎 祥一
,
佐貫 潤一
1聖母病院 皮膚科
キーワード:
Acetaminophen
,
Corynebacterium Infection
,
ドレナージ
,
Prednisolone
,
紅斑-結節性
,
紫外線療法
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
針生検
,
閉経前
,
荊芥連翹湯
,
乳腺炎-肉芽腫性
Keyword:
Administration, Oral
,
Acetaminophen
,
Biopsy, Needle
,
Corynebacterium Infections
,
Drug Therapy, Combination
,
Drainage
,
Erythema Nodosum
,
Prednisolone
,
Ultraviolet Therapy
,
Premenopause
,
Granulomatous Mastitis
pp.73-77
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016149794
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症例1は41歳女で、最終出産から6年後の月経中、右乳房に疼痛を伴う腫瘤が出現した。症例2は39歳女で、最終出産から5年後の妊娠19週、左乳房に疼痛を伴う腫瘤が出現した。いずれの症例も細胞診で乳癌は否定されたが、内服治療は無効で、その後、四肢に圧痛を伴う硬結性紅斑が多発したため、当科入院となった。臨床経過および病理組織学的所見より、肉芽腫性乳腺炎に伴う結節性紅斑と診断された。セフェム系抗菌薬が無効であったため、乳房ドレナージに加え、症例1はプレドニゾロンと荊芥連翹湯を投与したところ、乳腺炎や紅斑は消失した。症例2は皮膚症状にはナローバンドUVB療法が著効した。また、乳腺炎は出産を契機に治癒した。
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