症例
メトロニダゾール軟膏とミノサイクリン塩酸塩内服の併用療法が著効した酒さ様皮膚炎の1例
平田 祐子
1
,
中村 和子
,
山元 麻生
,
宇都宮 まりか
,
佐藤 麻起
,
河野 真純
,
蒲原 毅
1横浜市立大学附属市民総合医療センター 皮膚科
キーワード:
Metronidazole
,
Minocycline
,
顕微鏡検査法
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
経皮投与
,
皮膚疾患-顔面
,
皮膚炎-口囲
Keyword:
Administration, Oral
,
Administration, Cutaneous
,
Drug Therapy, Combination
,
Facial Dermatoses
,
Metronidazole
,
Microscopy
,
Minocycline
,
Dermatitis, Perioral
pp.1563-1567
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016404570
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51歳男。8ヵ月前から顔面にそう痒を伴う紅斑が出現し、近医でベタメタゾン・d-クロルフェニラミンマレイン酸塩配合剤内服、ステロイド外用剤やタクロリムス軟膏で加療されたが症状の改善を認めず、紹介受診した。顔面に紅色丘疹、膿疱と毛細血管拡張を混じた発赤・腫脹を認め、毛包虫が検出された。ステロイド軟膏およびタクロリムス軟膏がそれぞれ1ヵ月ずつ適用されていた経過から、酒さ様皮膚炎と診断した。これらの外用・内服を中止し、メトロニダゾール軟膏の外用とミノサイクリン塩酸塩内服により1ヵ月で症状が改善し、現在はメトロニダゾール軟膏外用を継続して皮疹の再燃なく経過良好である。
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