統計
酒さ・酒さ様皮膚炎の現状 川崎医科大学附属病院における2002~2011年の集計
藤本 亘
1
,
林 宏明
,
菅田 明子
,
笹岡 俊輔
,
牧野 英一
1川崎医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Metronidazole
,
Minocycline
,
酒さ
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
経皮投与
,
大学病院
,
Tacrolimus
,
後向き研究
,
皮膚炎-口囲
,
Clobetasone
,
病院皮膚科
,
Hydrocortisone Butyrate
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Administration, Oral
,
Drug Therapy, Combination
,
Hospitals, University
,
Minocycline
,
Metronidazole
,
Rosacea
,
Retrospective Studies
,
Tacrolimus
,
Dermatitis, Perioral
,
Hydrocortisone-17-butyrate
,
Clobetasone Butyrate
pp.307-313
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013205734
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酒さと酒さ様皮膚炎患者を集計し、後方視的に解析した。酒さ・酒さ様皮膚炎の病名がついている診療録をすべて閲覧し、酒さ・酒さ様皮膚炎の診断が妥当と考えられる270例を抽出した。酒さは119例、酒さ様皮膚炎が151例であった。両疾患とも男女比がおよそ1:2であった。酒さは、男性では60歳代、70歳代をピークとする1峰性の分布を示すのに対し、女性では30歳代と60歳代にピークをもつ2峰性の分布を示した。酒さ様皮膚炎は男女とも同様の分布であるが、女性が30歳代から漸増して60歳代でもっとも多かったのに対し、男性は40歳代から漸増し70歳代がもっとも多かった。原則として塩酸ミノサイクリン内服と、1%メトロニダゾール軟膏により治療を開始し、症状が改善したのちは塩酸ミノサイクリンの内服を中止し、1%メトロニダゾール軟膏の外用のみを継続した。
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