特集 感染症とステロイド 感染リスクと感染症への効果を理解して使いこなす
各種剤形のステロイド使用患者に感染症が生じたときのアプローチ ステロイド軟膏剤・クリーム剤
塩原 哲夫
1
1杏林大学
キーワード:
Glucocorticoids
,
Kaposi水痘様発疹症
,
Minocycline
,
経皮投与
,
禿瘡
,
軟膏剤
,
膿痂疹
,
皮膚炎-アトピー性
,
毛包炎
,
皮膚炎-口囲
,
免疫再構築症候群
,
頑癬
,
クリーム剤
,
Sulfur-Camphor
Keyword:
Dermatitis, Perioral
,
Impetigo
,
Kaposi Varicelliform Eruption
,
Glucocorticoids
,
Folliculitis
,
Tinea cruris
,
Ointments
,
Dermatitis, Atopic
,
Minocycline
,
Administration, Cutaneous
,
Immune Reconstitution Inflammatory Syndrome
pp.2283-2288
発行日 2021年4月5日
Published Date 2021/4/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021181619
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<Key Points>◎ステロイド外用剤は感染症を増悪させると広く信じられているが、実際に著明な増悪を認めるのは真菌感染とざ瘡、酒さ様皮膚炎がほとんどである。◎顔面の酒さ様皮膚炎ではステロイド外用剤の中止と、イオウ・カンフルローションの外用とミノサイクリンの内服が必要となる。◎逆に使用していたステロイド外用剤を中止してしまうことにより炎症反応がリバウンドしウイルスの再活性化などを生じることもあり、アトピー性皮膚炎患者に生じるカポジ水痘様発疹症や溶連菌性膿痂疹はその代表である。
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