特集 顔面の紅斑(2)
臨床例
タクロリムスによる酒さ様皮膚炎
池永 五月
1
,
中島 康爾
,
金子 高英
,
澤村 大輔
1弘前大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Dexamethasone
,
Minocycline
,
Petrolatum
,
鑑別診断
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
経皮投与
,
皮膚炎-接触性
,
皮膚疾患-顔面
,
Tacrolimus
,
皮膚炎-口囲
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Administration, Oral
,
Diagnosis, Differential
,
Dexamethasone
,
Dermatitis, Contact
,
Facial Dermatoses
,
Drug Therapy, Combination
,
Minocycline
,
Petrolatum
,
Tacrolimus
,
Dermatitis, Perioral
pp.169-172
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013134071
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<症例のポイント>酒さ様皮膚炎は、ステロイド軟膏外用にて発症するとされているが、タクロリムス軟膏外用によっても同様の症状が生じることがある。自験例はステロイド軟膏外用における酒さ様皮膚炎の既往があった。数年後、タクロリムス軟膏によっても同様の症状が生じた。そして、その酒さ様皮膚炎の治療中にニキビダニざ瘡がみられた。タクロリムス軟膏による酒さ様皮膚炎の病理組織学的特徴はステロイド外用による酒さ様皮膚炎に比べ、表皮萎縮がみられないことである。
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