症例
大胸筋内に発生した筋肉内粘液腫の1例
梅園 悠子
1
,
赤間 智範
,
石河 軌久
,
加藤 真紀
,
長田 真一
,
真鍋 求
,
梅林 芳弘
1秋田大学 大学院医学系研究科皮膚科学・形成外科学講座
キーワード:
胸筋
,
粘液腫
,
免疫組織化学
,
筋肉腫瘍
,
拡散MRI
,
筋膜切開術
Keyword:
Fasciotomy
,
Immunohistochemistry
,
Myxoma
,
Pectoralis Muscles
,
Muscle Neoplasms
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
pp.1547-1550
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016404566
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25歳男。2~3年前から自覚する左胸部の腫瘤を主訴とした。腫瘤は7×5cm大で、可動性があった。MRIでは腫瘤のほとんどは大胸筋の筋層内に存在し、T1強調像で筋肉と等信号~低信号、T2強調像で高信号を示し、辺縁および内部にガドリニウム造影効果を認めた。手術により大胸筋内に存在し被膜を有する腫瘤を全摘した。病理組織学的に、腫瘍は紡錘形ないし星芒状の細胞で構成され、小型から中型の血管と粘液に富んだ間質を有していた。免疫組織学的にはCD34とvimentinが陽性であり、筋肉内粘液腫と診断した。術後4年8ヵ月経過して再発は認めていない。
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