発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010265973
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
72歳女性。患者は健診の胸部X線にて左上肺野の異常陰影を指摘され、著者らの施設へ紹介となった。胸部CTでは左第4肋間に3.1×2.5cm大の胸壁腫瘤が認められ、MRIではT1強調画像で肋間筋より若干低信号、T2強調画像で高信号を呈する腫瘤が描出された。また、CTガイド下の針生検を行ったところ悪性腫瘍の可能性を否定できず、胸腔鏡補助下に腫瘍摘出術が行われることとなった。その結果、本症例は病理組織学的に肋間筋に発生した筋肉内粘液腫で、目下、術後3年経過で再発は認められていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2010