発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007153048
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49歳女。右上腕部腫瘤を主訴とした。腫瘤は5×7cm大、弾性硬で軽度の圧痛を伴っていた。MRI像では上腕三頭筋内にT1強調画像で均一な低信号、T2強調画像で均一な高信号の腫瘤を認め、腫瘤内はガドリニウムでまだら状に造影された。生検を兼ねた腫瘍切除術を施行し、迅速病理診断で良性腫瘍の回答を得たため被膜に包まれた黄白色の腫瘍を一塊に摘出した。病理組織所見では粘液基質中に核の異型を認めない小型円形もしくは紡錘形の腫瘍細胞を認め、筋肉内粘液腫と診断した。術後1年経過現在、再発もなく経過良好である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007