特集 リンフォーマ・白血病
皮膚転移をきたした多発性骨髄腫
萩原 佐恵子
1
,
永江 美香子
,
狩野 俊幸
,
小島 寛
1茨城県立中央病院 皮膚科
キーワード:
Cyclophosphamide
,
Dexamethasone
,
腫瘍多剤併用療法
,
骨髄腫-多発性
,
皮膚腫瘍
,
免疫組織化学
,
致死的転帰
,
Bortezomib
,
放射線化学療法
Keyword:
Bortezomib
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Cyclophosphamide
,
Dexamethasone
,
Immunohistochemistry
,
Multiple Myeloma
,
Skin Neoplasms
,
Fatal Outcome
,
Chemoradiotherapy
pp.1515-1518
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016404560
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82歳男。左上腕骨病的骨折を契機にIgG-λ型多発性骨髄腫(MM)と診断し、維持化学療法と胸椎への放射線療法でIgG値は安定していた。MM診断3年後に左胸腹部に皮下腫瘤を自覚し、1年経過後に皮下腫瘤が急速に増大した。受診時は10×20cm大の皮内から皮下にかけた腫瘤であった。病理組織所見で異常な形質細胞が増殖し、Oct-2とλ鎖に染色され、MMの皮膚転移と診断した。放射線治療、化学療法をシクロホスファミド・ボルテゾミブ・デキサメタゾンに変更し、左胸腹部の腫瘤は縮小したが、右腹部・左臀部に新たな転移巣が出現した。皮膚転移出現から1年半後に肺炎を併発し、死亡した。
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