特集 膠原病
限局性強皮症に皮膚筋炎を合併した1例
武藤 真悠子
1
,
太田口 里沙子
,
木村 聡子
,
川上 民裕
,
相馬 良直
,
山田 秀裕
1聖マリアンナ医科大学 皮膚科
キーワード:
Steroids
,
強皮症-限局性
,
生検
,
経皮投与
,
皮膚筋炎
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Biopsy
,
Dermatomyositis
,
Steroids
,
Scleroderma, Localized
pp.185-189
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016168060
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29歳男。10歳頃より右前額髪際部、右前腕、右前胸部に皮膚硬化を認めていた。3ヵ月前より顔面、両側腹部、大腿に紅斑が出現し、近医にて限局性強皮症と診断された。1ヵ月前より筋肉のこわばりが出現し、別の医院でクレアチニンキナーゼ(CK)、アルドラーゼの上昇を指摘され、当科紹介となった。臨床検査および病理組織所見・画像所見より、限局性強皮症に合併した皮膚筋炎と診断した。遮光、ステロイド軟膏の外用により、顔面、体幹、四肢における皮膚筋炎の皮疹は改善したが、限局性強皮症の皮疹は著変なく経過した。また、初診時以降、血液検査でCK、ミオグロビンは正常化し、筋症状も軽快した。その後も外用のみで経過観察しているが、筋炎や間質性肺炎の出現はなく、経過良好である。
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