特集 発熱を伴う皮膚病
臨床例
表皮の個細胞壊死が著明であった成人発症Still病
井上 彩子
1
,
松岡 摩耶
,
太田口 里沙子
,
木村 聡子
,
門野 岳史
,
川上 民裕
,
相馬 良直
1聖マリアンナ医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Prednisolone
,
Still病-成人
,
壊死
,
エリテマトーデス-全身性
,
鑑別診断
,
生検
,
経口投与
,
皮膚筋炎
,
表皮
,
血管炎-皮膚白血球破砕性
Keyword:
Administration, Oral
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Dermatomyositis
,
Epidermis
,
Lupus Erythematosus, Systemic
,
Necrosis
,
Prednisolone
,
Still's Disease, Adult-Onset
,
Vasculitis, Leukocytoclastic, Cutaneous
pp.495-498
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017222953
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<症例のポイント>成人発症Still病は、発熱、関節症状、皮疹を主症状とする原因不明の全身性炎症性疾患である。成人発症Still病の皮疹は、定型疹と種々の非定型疹が報告されている。定型疹は病理組織学的には特異的所見は得られにくいが、非定型疹は不全角化や表皮の個細胞壊死が特徴的である。そう痒のある非定型疹はpersistent pruritic eruptions(PPE)とされ、治療抵抗性のことがある。
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