特集 好発部位を外れた皮膚病
臨床例
頸部に生じた硬化性萎縮性苔癬
下坂 玲郁子
1
,
岡野 達郎
,
木村 聡子
,
川上 民裕
,
相馬 良直
1聖マリアンナ医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
強皮症-限局性
,
頸部
,
鑑別診断
,
生検
,
経皮投与
,
Tacrolimus
,
苔癬-硬化性萎縮性
,
Betamethasone Butyrate Propionate
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Neck
,
Scleroderma, Localized
,
Tacrolimus
,
Lichen Sclerosus et Atrophicus
,
Betamethasone Butyrate Propionate
pp.45-48
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017115405
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<症例のポイント>硬化性萎縮性苔癬(lichen sclerosus et atrophicus、以下、LSA)は外陰部に好発する角化性白色丘疹または白色局面で、閉経期前後や閉経後の女性に多くみられる。まれに体幹、四肢、頭頸部に発生することがあり、今回頸部に生じたLSAの1例を経験したので報告する。治療としては副腎皮質ステロイドの外用や局所注射、タクロリムス軟膏の外用が試みられているが、難治であることが多い。
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