特集 膠原病
抗セントロメア抗体と抗RNAポリメラーゼIII抗体が共存した強皮症の2例
浅井 理玲
1
,
椙村 有里子
,
小林 智子
,
笹田 佳江
,
満間 照之
1一宮市立市民病院 皮膚科
キーワード:
Raynaud病
,
RNA Polymerase III
,
強皮症-限局性
,
強皮症-全身性
,
食道炎-逆流性
,
多剤併用療法
,
セントロメア
,
経口投与
,
皮膚症状
,
Beraprost
,
Lansoprazole
,
Limaprost
,
肺炎-間質性
,
Alpha-Tocopheryl Nicotinate
,
胸部CT
,
抗セントロメア抗体
Keyword:
Administration, Oral
,
Drug Therapy, Combination
,
Centromere
,
Esophagitis, Peptic
,
Raynaud Disease
,
Scleroderma, Localized
,
Scleroderma, Systemic
,
Skin Manifestations
,
RNA Polymerase III
,
Lung Diseases, Interstitial
,
Lansoprazole
,
Alpha-tocopheryl Nicotinate
,
Beraprost
,
Limaprost
,
Anticentromere Antibody
pp.180-184
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016168059
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症例1は87歳女性で、40歳代より冬になると指尖部の潰瘍を繰り返し、近医皮膚科にて凍瘡として加療されるも改善せず、皮膚の硬化も徐々に出現したため当科紹介となった。初診時、手背~前腕の皮膚硬化、指尖潰瘍を認めた。症例2は71歳女性で、1年前より手指の腫脹を自覚し、近医にて凍瘡として加療されるも改善せず、当科紹介となった。初診時、両手指の皮膚硬化、浮腫性硬化がみられ、指先には潰瘍が多発した。いずれの症例も抗セントロメア抗体、抗RNAポリメラーゼIII抗体がともに陽性で、症例1は間質性肺炎の合併を認め、全身性強皮症と診断した。症例2は全身症状がなく、限局性強皮症と診断した。診断後は2例とも皮膚症状、Raynaud症状に対する内服治療を開始し、いずれも良好に経過している。
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