臨床
人工膝関節全置換術における関節周囲多剤注射と持続硬膜外麻酔の動作開始時期および在院日数の比較
弦巻 馨
1
,
塚田 幸行
,
水谷 準
,
涌井 元博
1猫山宮尾病院 リハビリテーション科
キーワード:
硬膜外麻酔
,
術後合併症
,
術後管理
,
術後痛
,
脊椎麻酔
,
多剤併用療法
,
関節内注射
,
動作
,
疼痛測定
,
入院期間
,
無痛法
,
リハビリテーション
,
ランダム化比較試験
,
膝関節置換術
,
関節角度測定
Keyword:
Analgesia
,
Anesthesia, Epidural
,
Anesthesia, Spinal
,
Drug Therapy, Combination
,
Movement
,
Injections, Intra-Articular
,
Length of Stay
,
Pain Measurement
,
Pain, Postoperative
,
Rehabilitation
,
Postoperative Care
,
Postoperative Complications
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Arthrometry, Articular
pp.207-212
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00767.2017180895
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2012年7月~2013年4月迄に片側人工膝関節全置換術(TKA)を施行した111関節を対象に、ランダム化比較試験を行い、TKAにおける関節周囲多剤注射と持続硬膜外麻酔の動作開始時期および在院日数を比較検討した。車イス移乗開始は関節周囲多剤注射1.1±0.4日、持続硬膜外麻酔1.8±0.8日、四脚歩行器歩行開始は、関節周囲多剤注射3.4±1.6日、持続硬膜外麻酔3.8±1.1日、杖歩行開始は関節周囲多剤注射5.5±1.0日、持続硬膜外麻酔6.0±1.4日、在院日数は関節周囲多剤注射15.2±6.3日、持続硬膜外麻酔15.9±4.4日で差はなかった。疼痛対策に関するランダム化比較試験において術後持続硬膜外麻酔よりも術中関節周囲多剤注射の方が術後72時間までの除痛効果は優れており合併症も低率であった。
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