投稿論文 臨床経験
開腹術後の創部浸潤麻酔による持続鎮痛は安全かつ有効である コホート研究による硬膜外麻酔との比較
浦岡 雅博
1
,
西野 淳子
,
木倉 睦人
1労働者健康安全機構浜松労災病院 麻酔科
キーワード:
Lidocaine
,
開腹術
,
硬膜外麻酔
,
コホート研究
,
自己調節鎮痛法
,
術後管理
,
術後痛
,
疼痛測定
,
入院期間
,
鎮痛法
,
浸潤麻酔
,
後向き研究
,
治療成績
,
Ropivacaine
,
短時間作用型鎮痛剤
Keyword:
Analgesia
,
Anesthesia, Epidural
,
Anesthesia, Local
,
Retrospective Studies
,
Treatment Outcome
,
Length of Stay
,
Lidocaine
,
Laparotomy
,
Cohort Studies
,
Analgesia, Patient-Controlled
,
Pain Measurement
,
Pain, Postoperative
,
Ropivacaine
,
Postoperative Care
,
Analgesics, Short-Acting
pp.379-386
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021194616
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全身麻酔下の開腹手術429症例を後方視的に調査し、創部浸潤麻酔の重要転帰について分析した。創部浸潤麻酔後の創し開(0.8%)、死亡(1.6%)、悪心(11%)・嘔吐(27%)の頻度と鎮痛レスキューの回数は、硬膜外麻酔や経静脈的患者管理鎮痛法と有意差がなかった。抗血栓療法下の開腹手術や硬膜外穿刺困難などでは、安全かつ有効な代替鎮痛法として積極的に創部浸潤麻酔の適用を考慮すべきである。
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