臨床
手・指に発生した腱滑膜巨細胞腫の分類と治療
池田 和夫
1
,
納村 直希
,
多田 薫
1国立病院機構金沢医療センター 整形外科
キーワード:
X線診断
,
再手術
,
MRI
,
手
,
マイクロサージャリー
,
腱鞘巨細胞腫
Keyword:
Giant Cell Tumor of Tendon Sheath
,
Hand
,
Microsurgery
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Reoperation
,
Radiography
pp.1767-1771
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00767.2017065310
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1988年~2014年に経験した手・指に発生した腱滑膜巨細胞腫37例(男15例、女22例、平均年齢43歳)を、限局型とびまん型の2つに分類し、治療成績を検討した。限局型は17例で、びまん型のみは認めず、関節内病変がびまん型で関節外病変が限局型を呈する混合型が20例であった。発生場所は手関節3例、MP関節近傍4例、PIP関節近傍13例、DIP関節近傍17例であった。限局型の3例(17%)と混合型13例(65%)にX線所見で骨の圧排像を認めた。限局型は全例において完全摘出でき再発も認めなかったが、混合型は2例に再発を認めた。
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