経験
超音波により診断可能であった肋骨骨折の経験
松村 健一
1
1多根総合病院 スポーツ整形外科
キーワード:
感度と特異度
,
骨折-自然
,
超音波診断
,
肋骨骨折
,
仰臥位
,
側臥位
Keyword:
Fractures, Spontaneous
,
Sensitivity and Specificity
,
Rib Fractures
,
Ultrasonography
,
Supine Position
pp.1773-1776
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00767.2017065311
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2014年8月~2015年2月に、肋骨の痛みを主訴として受診し単純X線像にて確定診断に至らず超音波検査にて肋骨病変を指摘された6例(男3例、女3例、平均年齢42歳)について報告した。超音波は肋骨の長軸方向とそれに直行するように検査し、圧痛部位によって仰臥位、側臥位で探触子5~18mhzを使用した。診断は肋骨骨折5例、肋骨病的骨折1例であり、明らかな外傷の既往は4例に認めた。部位は前方1例、前側方4例、後方1例であり、皮質の不連続性は5例、低エコー増で診断できたのは1例であった。肋骨病変の診断に超音波検査は有用であり、検査の第一選択となりうると考えられた。
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