発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007153047
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52歳女。右第2・3趾間部の腫瘤および知覚過敏を主訴とした。腫瘤は大豆大で弾性軟、可動性で、圧痛および腫瘤圧迫による右第2・3趾間部の放散痛を認めた。MRIではT1強調画像低信号、T2強調画像軽度低信号であり、ガドリニウムで強く造影された。充実性軟部腫瘍によるMorton病症状の診断で手術を施行し、第2趾中足趾節関節付近の屈筋腱鞘へ連続する腫瘍を、足底趾神経を温存して可及的に摘出した。病理組織所見では線維組織内に破骨細胞様多核巨細胞および単核組織球様細胞を認め腱鞘巨細胞腫と診断した。術後1年目で右第2・3趾間に知覚異常を認めず、腫瘤の再発も認めない。
©Nankodo Co., Ltd., 2007