症例
再発性関節内血腫に対する関節鏡視によりコンポーネントの緩みと診断された人工膝関節内側置換術の1例
平井 一生
1
,
橋本 靖
,
瀧川 悟史
,
今泉 泰彦
,
須田 誠
1北播磨総合医療センター 整形外科
キーワード:
関節鏡法
,
関節疾患
,
血腫
,
再手術
,
膝関節
,
人工器官機能不全
,
膝関節置換術
,
変形性膝関節症
Keyword:
Arthroscopy
,
Hematoma
,
Joint Diseases
,
Knee Joint
,
Reoperation
,
Prosthesis Failure
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Osteoarthritis, Knee
pp.1365-1367
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00767.2016404196
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74歳女性。左側の変形性膝関節症に対する人工膝関節内側置換術(UKA)施行から12年後、左膝関節の疼痛および腫脹が出現した。血液検査では異常所見はみられなかったが、MRIでは関節内血腫が認められた。そこで、関節穿刺による血腫吸引後、冷罨・装具固定による安静療法にて経過観察を行ったが、その後も誘因なく関節内血腫を繰り返し発症した。以後、単純X線やMRI所見で異常所見がみられなかったことから、関節鏡検査を行ったところ、コンポーネントの緩みが判明、人工膝関節全置換術への再置換を施行した。その結果、再置換術後は疼痛が軽減し、半年経過現在、関節血腫の再発は認められていない。
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