発行日 2002年1月1日
Published Date 2002/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002130327
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人工膝関節置換術(TKA)で再置換術(revision) 12膝を対象とし,手術手技上の工夫とその臨床成績を検討した.Revisionにいたった原因は,弛み8膝,感染3膝,メタローシス2膝,インプラントの設置位置不良1膝であった.感染例3膝中1膝では,revision後6ヵ月で感染の再燃のため人工関節を抜去し,関節固定術を行った.残りの11膝は,JOAスコアが術前平均46点がrevision後平均72点に改善した.Augmentは12膝中9膝に使用し,全例セメントの厚みを5mm以下にすることができた.脛骨上端部でインプラントの安定性が得られない5膝には,髄腔皮質にextension stemをプレスフィットすることで固定性は得られた.膝蓋骨が反転せず,手術野の展開が不良な7膝に対して経骨結節骨切り術を行って膝関節を展開した.骨切りした脛骨結節は全例骨癒合し,自動伸展不全も認められなかった.骨切り術を行わなかった残りの5膝中1膝は,術中膝蓋腱が剥離し再建が必要となった
©Nankodo Co., Ltd., 2002