発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006302233
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77歳女.関節リウマチ(RA)例であった.左膝関節に深屈曲時の疼痛,立ち上がり動作といった伸展時のひっかかり感を自覚し,画像所見より軟部組織のインピンジメントを疑い,診断的治療を目的に膝関節鏡を行った.大腿骨コンポーネントとポリエチレンライナーのあいだに挟み込まれた円板状の軟部組織が観察され,この円板状の組織は顆間部から外側に向かっており,膝関節の屈曲に伴って後外側へと更にせり出し,そのためにインピンジを生じていた.円板状組織をpiece by pieceに切除し,インピンジメントは完全に消失した.術直後よりひっかかり感は自覚的に消失し,又,深屈曲に伴う疼痛も消失した.術後10ヵ月経過し症状の再発はない
©Nankodo Co., Ltd., 2006