発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009037667
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過去11年間に著者らが行なったステム付きコンポーネントを用いた人工膝関節再置換術14例16膝(男性2例、女性12例、平均年齢69.6歳)の治療成績について検討した。その結果、1)原疾患は変形性膝関節症8例、関節リウマチ6例であった。2)経過中死亡もしくは評価不能となった2例を除いた平均経過観察期間は5.4年であった。3)JOAスコアによる臨床成績では、疼痛や腫脹は著明に改善したが、歩行・階段昇降能の向上は限定的であり、この要因として患者の高齢化、関節ROMや下肢筋力の低下が考えられた。4)X線評価では、ステム周囲の骨透亮像を認めたものが2膝存在したが、いずれも進行性ではなく、全例固定性は良好に保たれていた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008