臨床経験
腹腔鏡下手術の局所浸潤麻酔使用による疼痛軽減効果に関する検討
澁谷 文恵
1
,
竹谷 俊明
,
藤村 大志
,
末岡 幸太郎
,
田村 博史
,
杉野 法広
1山口大学 大学院医学系研究科産科婦人科学講座
キーワード:
婦人科外科
,
子宮筋腫
,
子宮摘出術
,
子宮付属器
,
腹腔鏡法
,
癒着
,
卵巣嚢胞
,
浸潤麻酔
,
後向き研究
,
Ropivacaine
,
疼痛管理
,
子宮筋腫核出術
,
卵管切除術
,
癒着剥離術
Keyword:
Tissue Adhesions
,
Adnexa Uteri
,
Anesthesia, Local
,
Hysterectomy
,
Leiomyoma
,
Laparoscopy
,
Ovarian Cysts
,
Retrospective Studies
,
Gynecologic Surgical Procedures
,
Uterine Myomectomy
,
Pain Management
,
Salpingectomy
,
Ropivacaine
pp.663-666
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00535.2017251480
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腹腔鏡下手術症例164例を対象として、開創時および閉創時における局所浸潤麻酔併用の有用性を検討した。内訳は子宮筋腫核出術(LM)12例、付属器摘出術(TLA)45例、卵巣嚢腫摘出術(TLC)56例、単純子宮全摘出術(TLH)30例、卵管切除術(TLS)10例、癒着剥離8例、その他3例であり、手術当日に鎮痛剤の追加が不要であった症例はLM 8%、TLA 27%、TLC 29%、TLH 23%、TLS 50%、癒着剥離38%であった。また、子宮内膜症を合併し癒着剥離操作を要したLMおよびTLH症例では全例に鎮痛剤を使用したが、開創時および閉創時の局所浸潤麻酔とNSAIDsおよびアセトアミノフェンにて概ね良好に疼痛をコントロールできた。腹腔鏡下手術の疼痛管理として、開創時および閉創時の局所浸潤麻酔は疼痛コントロールの上で有用と考えられた。
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