特集 月経困難症治療あるある
器質疾患別の月経困難症治療あるある 子宮筋腫関連
前川 亮
1
1山口大学 医学部総合周産期母子医療センター
キーワード:
月経困難症
,
子宮鏡法
,
子宮筋腫
,
子宮摘出術
,
薬物添加子宮内避妊具
,
子宮破裂
,
腫瘍再発
,
腹腔鏡法
,
Leuprorelin
,
Levonorgestrel
,
子宮動脈塞栓術
,
子宮筋腫核出術
,
Relugolix
Keyword:
Levonorgestrel
,
Leuprolide
,
Leiomyoma
,
Hysteroscopy
,
Intrauterine Devices, Medicated
,
Hysterectomy
,
Uterine Rupture
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Laparoscopy
,
Dysmenorrhea
,
Uterine Myomectomy
,
Uterine Artery Embolization
,
Relugolix
pp.1315-1320
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2023063107
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子宮筋腫の主症状は過多月経であるが,月経痛や慢性痛のほか,腫大した筋腫により圧迫症状を生じることがしばしばある.子宮筋腫の薬物療法にはエストロゲンとプロゲステロン両者を低下させて筋腫縮小と出血量減少を目的とする方法と,プロゲステロン作用による内膜菲薄化によりおもに出血量減少を目的とする方法がある.前者によるエストロゲン低下は骨量減少や更年期症状が問題となり,後者は筋腫増大のリスクがある.外科的療法では侵襲的な治療と比較的侵襲性の低い治療があるが,いずれも術後の再発が課題である.
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