臨床経験
70歳以上の高齢者に対する腹腔鏡下付属器摘出術と開腹付属器摘出術の比較検討
植田 多恵子
1
,
蜂須賀 徹
1産業医科大学 医学部産婦人科
キーワード:
開腹術
,
子宮付属器
,
入院期間
,
腹腔鏡法
,
歩行
,
卵巣腫瘍
,
後向き研究
,
治療成績
,
治療までの期間
,
手術時間
Keyword:
Adnexa Uteri
,
Gait
,
Laparotomy
,
Length of Stay
,
Laparoscopy
,
Ovarian Neoplasms
,
Retrospective Studies
,
Treatment Outcome
,
Operative Time
,
Time-to-Treatment
pp.225-229
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00535.2016168498
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当院で2008~2014年に良性卵巣腫瘍の術前診断で腹腔鏡下付属器摘出術を行った70歳以上の患者13例について患者背景や手術成績を調査し、開腹付属器摘出術施行例13例と群間比較した。結果、患者背景では「診断から手術までの期間」が腹腔鏡下群で有意に長かった(21.5ヵ月 vs 1.2ヵ月)。手術成績では「手術時間」が腹腔鏡下群で有意に長く(114分 vs 81分)、「術中出血量」には有意差を認めなかった。「術後初回歩行の時期」は腹腔鏡下群が有意に早く、「術後入院日数」は腹腔鏡下群が有意に短かった(4日 vs 11日)。「術後合併症の頻度」には有意差を認めなかった。
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