臨床と研究
早期胃癌に対する腹腔鏡補助下胃切除の本格導入と短期成績の検討
久保 秀正
1
,
糸川 嘉樹
,
小松 周平
,
市川 大輔
,
塩飽 保博
,
大辻 英吾
1京都第一赤十字病院 外科
キーワード:
Alanine Transaminase
,
Aspartate Aminotransferases
,
胃腫瘍
,
胃切除
,
開腹術
,
術後痛
,
入院期間
,
腹腔鏡法
,
幽門
,
時間因子
,
失血-外科
,
後向き研究
,
治療成績
,
手術時間
Keyword:
Alanine Transaminase
,
Aspartate Aminotransferases
,
Gastrectomy
,
Laparotomy
,
Length of Stay
,
Laparoscopy
,
Pain, Postoperative
,
Pylorus
,
Retrospective Studies
,
Stomach Neoplasms
,
Time Factors
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Operative Time
pp.391-395
発行日 2016年4月1日
Published Date 2016/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016316466
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著者らの施設では2012年10月に胃癌手術の内視鏡外科技術認定医を指導医に招き、腹腔鏡補助下胃切除術の本格導入を行った。今回、導入初期における28症例の安全性と短期成績について検討した。対象は腹腔鏡補助下幽門側胃切除術(LADG)と腹腔鏡補助下胃全摘術(LATG)であった。その結果、1)LADG群は開腹幽門側胃切除術(ODG)群に比べ手術時間は有意に長く出血量は有意に少なかった。2)LATG群は開腹胃全摘術(OTG)群に比べ手術時間は有意に長く、出血量に有意差は認められなかった。3)LADG群はODG群に比べ初回に排ガスを認めた日数、創部痛を訴えた日数が有意に短かった。また、術後1日目のCRPは有意に低く、AST、ALT値は有意に高かった。4)LATG群はOTG群に比べ創部痛を訴えた日数は有意に短かった。更に術後1日目のAST、ALT値に有意差は認めず、在院日数は有意に短かった。
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