特集 ロボットリハビリテーション-最近の進歩-
再生医療リハビリテーションによる脊髄損傷者の歩行機能改善:臨床におけるロボティクス活用の意義
河島 則天
1,2
,
愛知 諒
2
,
大熊 雄祐
2,3
1国立障害者リハビリテーションセンター研究所運動機能系障害研究部
2国立障害者リハビリテーションセンター病院再生医療リハビリテーション室
3国立障害者リハビリテーションセンター病院第一診療部
キーワード:
歩行リハビリテーション(gait rehabilitation)
,
神経可塑性(plasticity)
,
Hebbの法則(Hebb’s rule)
,
中枢パターン発生器(central pattern generator;CPG)
,
再生医療(neuroregenerative medicine)
Keyword:
歩行リハビリテーション(gait rehabilitation)
,
神経可塑性(plasticity)
,
Hebbの法則(Hebb’s rule)
,
中枢パターン発生器(central pattern generator;CPG)
,
再生医療(neuroregenerative medicine)
pp.514-521
発行日 2023年5月19日
Published Date 2023/5/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001403
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近年,脊髄損傷に対する再生医療の臨床応用が現実味を帯びており,わが国でも複数の再生医療手法の治験・臨床研究が進められている。再生医療とその後のリハビリテーションによる機能改善の可能性についてはいまだ不明確な側面が多いため,臨床研究を通して精緻検証を行い,適用と限界,課題を明らかにすることが急務の課題である。本稿では,脊髄損傷者の歩行機能改善を図るうえでの理論基盤について整理し,次いで再生医療リハビリテーションに関する臨床研究を進めるうえでのロボティクスの活用意義について,① 歩行機能改善のためのリハビリテーション介入,② 歩行関連機能の定量化のための評価,の観点から整理する。
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