特集 ロボットリハビリテーション-最近の進歩-
脊髄損傷完全四肢麻痺・対麻痺者に対する随意的麻痺肢訓練:Heterotopic triggered HAL(T-HAL)法
清水 如代
1
,
門根 秀樹
2
,
久保田 茂希
3
,
羽田 康司
1
,
山崎 正志
4
1筑波大学医学医療系リハビリテーション医学
2筑波大学医学医療系サイバニクス医学
3筑波大学医学医療系運動器再生医療学寄附講座
4筑波大学医学医療系整形外科
キーワード:
装着型サイボーグHAL®(Wearable Cyborg HAL®)
,
T-HAL法(heterotopic triggered HAL method)
,
動作解析(motion analysis)
,
運動学習(motor learning)
Keyword:
装着型サイボーグHAL®(Wearable Cyborg HAL®)
,
T-HAL法(heterotopic triggered HAL method)
,
動作解析(motion analysis)
,
運動学習(motor learning)
pp.522-531
発行日 2023年5月19日
Published Date 2023/5/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001404
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リハビリテーション医療において,ロボットの臨床応用が進んでいる。麻痺肢を対象としたロボットも開発されているが,その多くは装着者の運動意図を反映するというよりは,あらかじめ規定された動作をするデバイスである。装着型サイボーグHAL®は,装着者の神経筋活動を感知できる生体電位センサをもつ外骨格型装着ロボットである。生体電位センサは,微弱な筋活動を感知できるため,麻痺患者の関節運動をも補助できる。筆者らは,本来の主動作筋ではない残存筋をHAL®のトリガーとして選択することで,完全麻痺肢の随意的訓練を行うheterotopic triggered HAL(T-HAL)法を考案した。本稿では,脊髄損傷完全四肢・対麻痺患者に対するT-HAL法の経験を述べる。
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