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特集 脊椎外傷—捻挫から脊髄損傷まで
第4章 脊髄損傷
慢性期脊髄損傷者の歩行機能回復に向けた新しいリハビリテーションストラテジー
New Vision for the Restoration of Locomotor Function after Spinal Cord Injury
河島 則天
1
,
一寸木 洋平
1,2
,
緒方 徹
1
,
中澤 公孝
2
Noritaka KAWASHIMA
1
,
Youhei MASUGI
1,2
,
Toru OGATA
1
,
Kimitaka NAKAZAWA
2
1国立障害者リハビリテーションセンター研究所
2東京大学大学院・総合文化研究科
1Research Institute, National Rehabilitation Center for Persons with Disabilities
キーワード:
神経再生(regenerative medicine)
,
神経可塑性(neural plasticity)
,
脊髄CPG(spinal central pattern generator)
Keyword:
神経再生(regenerative medicine)
,
神経可塑性(neural plasticity)
,
脊髄CPG(spinal central pattern generator)
pp.469-474
発行日 2016年4月25日
Published Date 2016/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200370
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はじめに
神経科学領域の近年の研究成果により,従来可塑的性質をもたないと考えられていた脊髄内の神経回路網がかなりの範囲でその機能を回復できることが明らかになってきた.加えて再生医療の実現が現実味を帯びつつあることを考え合わせると,これらの歩みに呼応した,脊髄損傷後の歩行機能回復のためのリハビリテーションストラテジーを確立することは喫緊の課題と考えられる.本論文では,近年の神経科学・医学領域の進歩に呼応する形で今後大きな変化をみせるであろう脊髄損傷後のリハビリテーションについて,神経の再生・修復から歩行機能回復までを包括的視点から捉え,その全体像について概説する.
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