特集 脊髄損傷の治療アップデート
脊髄損傷治療薬としてのヒト化抗RGMa抗体の開発と治験
山下 俊英
1
1大阪大学大学院医学系研究科分子神経科学,創薬神経科学
キーワード:
神経回路(neuronal network)
,
再生(regeneration)
,
炎症(inflammation)
Keyword:
神経回路(neuronal network)
,
再生(regeneration)
,
炎症(inflammation)
pp.250-257
発行日 2022年3月19日
Published Date 2022/3/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000916
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グリア系細胞や免疫系細胞に発現するrepulsive guidance molecule-a(RGMa)を標的とする抗体治療薬が開発され,臨床試験が進んでいる。RGMaは神経回路の修復阻止に働くタンパク質であるとともに,免疫や血液脊髄関門の制御,細胞死の誘導など複数の機能をもつことが明らかになってきた。本抗体治療薬は,神経疾患における複合的な病態に作用し効果を発揮することが期待される。
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