特集 変わりゆく発生工学の今:核移植クローン・遺伝子改変の技術革新からヒト化実験動物の開発まで
免疫系ヒト化マウス
高橋 武司
1
1実験動物中央研究所 実験動物研究部 免疫研究部
キーワード:
Granulocyte-Macrophage Colony-Stimulating Factor
,
Interleukin-3
,
NK細胞
,
HLA抗原
,
細胞分化
,
樹状細胞
,
肥満細胞
,
マクロファージ
,
免疫系
,
細胞性免疫
,
B細胞
,
T細胞
,
造血幹細胞移植
,
液性免疫
Keyword:
B-Lymphocytes
,
Cell Differentiation
,
Dendritic Cells
,
Immune System
,
HLA Antigens
,
Immunity, Cellular
,
Interleukin-3
,
Macrophages
,
Mast Cells
,
Killer Cells, Natural
,
T-Lymphocytes
,
Granulocyte-Macrophage Colony-Stimulating Factor
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Immunity, Humoral
pp.321-325
発行日 2012年2月22日
Published Date 2012/2/22
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ヒト免疫学(human immunology)の動きが世界的に活発になる中で,ヒト免疫反応動態を生体内で解析するための技術として免疫系ヒト化マウスに注目が集まっている.超免疫不全マウスへのヒト造血幹細胞(HSC)移植によるヒト血液免疫細胞のマウス内での発生分化といった初期の研究を経て,ヒト免疫細胞による免疫反応が生体内で実際に再現できる様々な改良型ヒト化マウスの開発が進められている.これらのマウスではヒト自然免疫・獲得免疫反応を担う細胞群が分化可能であり,ヒト免疫反応の多様な側面を再現できるマウスとして今後,基礎医学だけでなく治療薬開発などに役に立つ貴重なモデルとなると考えられる.
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