特集 脊髄損傷の治療アップデート
亜急性期脊髄損傷に対する骨髄間葉系幹細胞移植医療の現状と展望
廣田 亮介
1,2
,
佐々木 祐典
2
,
本望 修
2
,
山下 敏彦
1
1札幌医科大学医学部整形外科学講座
2札幌医科大学医学部附属フロンティア医学研究所神経再生医療学部門
キーワード:
脊髄損傷(spinal cord injury)
,
自家骨髄間葉系幹細胞(autologous mesenchymal stem cells)
Keyword:
脊髄損傷(spinal cord injury)
,
自家骨髄間葉系幹細胞(autologous mesenchymal stem cells)
pp.244-249
発行日 2022年3月19日
Published Date 2022/3/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000915
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
筆者らは骨髄間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell;MSC)の経静脈的投与による脊髄損傷に対する良好な基礎研究結果を踏まえ,亜急性期の脊髄損傷患者に対し自己MSCを用いた医師主導治験を施行し,13症例中12症例で主要評価項目の改善を認めた。2018年6月に薬事承認申請を行い,同12月に再生医療当製品の製造販売の条件および期限付き承認を得て(製品名:ステミラック®注),実臨床での使用が開始されている。2019年5月より市販後使用成績調査が実施されており,当治療薬の有効性・安全性のさらなる詳細な解析を継続して行っている。
Copyright © 2022, MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.