原著論文
Bi-Cruciate Stabilized人工膝関節全置換術術後に、持続他動運動は必ずしも必要ない
金城 純人
1
,
河野 紀彦
,
望月 雄大
,
川原 佳祐
,
豊田 真也
,
池上 博泰
,
武者 芳朗
,
金子 卓男
1東邦大学 医学部整形外科学講座(大橋)
キーワード:
関節可動域
,
Hemoglobins
,
拘縮
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
膝関節置換術
,
変形性膝関節症
,
他動運動療法
,
関節授動術
Keyword:
Contracture
,
Hemoglobins
,
Range of Motion, Articular
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Osteoarthritis, Knee
pp.437-441
発行日 2017年4月19日
Published Date 2017/4/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017203079
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2015年7月~2016年3月にBi-Cruciate Stabilized人工膝関節全置換術(BCS-TKA)を施行した内側型変形性膝関節症50例50膝を、術後の持続他動運動(CPM)使用群25膝とCPM非使用群25膝に無作為に分け、CPMの必要性を前向きに検討した。術後膝関節屈曲角度90°獲得までの期間、関節可動域、入院期間、2011 Knee Society Score、Western Ontario and McMaster University Osteoarthrisis Indexは両群間で有意差を認めなかった。術後授動術率はCPM使用群において2例(8%)に認めたが、非使用群では認めなかった。血液検査では術後2.5日におけるヘモグロビン値がCPM非使用群より使用群が有意に低値であった。BCS-TKAにおいて後療法にCPMは必要ない。
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