発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004016015
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1997年11月~2002年3月に切除型(PS型)人工膝関節全置換術(TKA)を施行した内側型変形性膝関節症の内,術中軟部バランス計測データがそろっていた60例72膝(平均70.9歳)を対象に,術前内反変形の程度と軟部バランス獲得の関係について検討した.全例とも術前3ヵ月以内に立位下肢全長X線像を撮影し,大腿脛骨角(FTA)を計測した.その結果,全例において実施したステップ数の平均は2.6ステップであり,術前FTAとの間に統計学的に有意な相関は認められなかったが,変形が大きいと要したステップ数も大きい傾向があった.一方,バランスのとりやすさでみた場合,術前内反変形が大きいものほど最終平均ギャップ差も大きかった
©Nankodo Co., Ltd., 2003