変形性膝関節症の診断と治療
手術的治療 人工関節置換術 TKA 後方安定型人工膝関節全置換術において術中関節ギャップが術後膝キネマティクスにどう影響するか
渡邊 敏文
1
,
宗田 大
,
関矢 一郎
1東京医科歯科大学 大学院軟骨再生学
キーワード:
生体力学的現象
,
X線診断
,
関節可動域
,
関節リウマチ
,
膝関節
,
大腿骨
,
動作
,
分散分析
,
治療成績
,
膝関節置換術
,
変形性膝関節症
,
Goniometer
,
外転運動
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Analysis of Variance
,
Biomechanical Phenomena
,
Femur
,
Knee Joint
,
Movement
,
Radiography
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Osteoarthritis, Knee
pp.184-189
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015264381
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後方安定型人工膝関節全置換術(TKA)において術中関節ギャップが術後膝キネマティクスにどう影響するか検討した。初回後方安定型TKAを施行した34例44膝を対象とした。0°や90°に対する深屈曲の術中ギャップ差が、術後の大腿骨後方移動量、大腿骨外旋量、大腿骨外顆の前後位置、最大膝屈曲角度と相関した。また、内外側の傾きは術後膝キネマティクスに影響し、バランス良好群で内顆の前方移動が少なく、コンスタントな大腿骨外旋と内外反で中間位のキネマティクスを示した。以上より、90°を超える深屈曲位における十分な関節ギャップと全ROMにわたる良好な内外側軟部組織バランスが、術後の膝キネマティクスにとって重要であることが示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2015