特集2 遺伝子からとらえる腫瘍画像診断
低酸素応答経路と腫瘍化機構−基礎篇−
蓮見 壽史
1
,
山中 太郎
2
,
中村 英二郎
3
1横浜市立大学医学部 泌尿器科学
2国立がん研究センター中央病院 腫瘍内科
3国立がん研究センター中央病院 泌尿器・後腹膜腫瘍科/腫瘍内科 併任
キーワード:
von Hippel–Lindau(VHL)病
,
遺伝性平滑筋腫症腎細胞癌症候群(hereditary leiomyomatosis and renal cell carcinoma;HLRCC)
,
遺伝性パラガングリオーマ・褐色細胞腫症候群(PGL/PCC)
,
VHL遺伝子,低酸素誘発因子(hypoxia–inducible factor;HIF)
,
FH遺伝子
,
SDHA/B/C/D遺伝子
Keyword:
von Hippel–Lindau(VHL)病
,
遺伝性平滑筋腫症腎細胞癌症候群(hereditary leiomyomatosis and renal cell carcinoma;HLRCC)
,
遺伝性パラガングリオーマ・褐色細胞腫症候群(PGL/PCC)
,
VHL遺伝子,低酸素誘発因子(hypoxia–inducible factor;HIF)
,
FH遺伝子
,
SDHA/B/C/D遺伝子
pp.862-867
発行日 2024年7月26日
Published Date 2024/7/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001750
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VHL遺伝子,およびフマル酸ヒドラターゼ(FH),コハク酸脱水素酵素(SDH)サブユニットをコードする遺伝子の変異が低酸素応答経路内の中心分子である低酸素誘発因子(HIF)の細胞内制御に破綻をきたすことにより腎細胞癌の発症原因となることが明らかとなった。本稿では,低酸素応答経路の異常から発生する遺伝性腫瘍の発癌機構を概説する。
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