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特集 整形外科医療安全のすべて
Ⅳ章．放射線被曝と薬剤に対する安全配慮
2．患者被曝に配慮した整形外科診療
Radiation exposure to the patient during orthopedic treatment
山下 一太
1
,
東野 恒作
2
,
西良 浩一
1
K. Yamashita
1
,
K. Higashino
2
,
K. Sairyo
1
1徳島大学大学院運動機能外科学
2四国こどもとおとなの医療センター整形外科
1Dept. of Orthopedics, Institute of Biomedical Sciences, Tokushima University Graduate School, Tokushima
キーワード：
medical radiation exposure
,
exposure dose
,
diagnostic reference level
Keyword:
medical radiation exposure
,
exposure dose
,
diagnostic reference level
pp.630-635
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_630
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は じ め に
現代医学の革新は画像診断技術の進歩なしには語れない．特にCT撮影やMRI撮像における画像診断技術の進歩には目を見張るものがある．整形外科診療では骨・軟部組織を中心とした画像診断を的確に行うことで，確実な診断のもと，患者に応じた最適な医療を提供することが可能となっている．
一方で，X線撮影，X線透視，CT撮影には放射線照射に伴う放射線被曝という負の影響が存在する．本稿では，整形外科診療に伴う患者の医療被曝の現状と対策，将来の展望について論じる．
© Nankodo Co., Ltd., 2024
