Japanese
English
特集 画像診断の別の貌—定量化と正常値のまとめ,適正使用と被曝
CTを中心とした患者の被曝について
Patient Radiation Exposure in Medical Imaging with Special Emphasis on CT
井上 優介
1
Yusuke INOUE
1
1北里大学医学部放射線科学画像診断学
1Department of Diagnostic Radiology, Kitasato University School of Medicine
キーワード:
放射線被曝
,
radiation exposure
,
コンピュータ断層撮影
,
computed tomography
,
患者線量
,
patient dose
Keyword:
放射線被曝
,
radiation exposure
,
コンピュータ断層撮影
,
computed tomography
,
患者線量
,
patient dose
pp.831-835
発行日 2018年9月25日
Published Date 2018/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200959
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はじめに
放射線診断はその役割を日々拡大しており,現代の臨床医療において必要不可欠になっている.放射線診断の進歩と普及が国民の健康に多大な恩恵をもたらしていることはいうまでもないが,一方で患者が受ける医療放射線被曝が現代医療の重大な問題になっている.医療被曝の中ではCTによるものが多く,特にCT装置が広く普及したわが国ではCTによる患者被曝の適正化が社会的な課題である.このような状況を受けて,日本学術会議から「CT検査による医療被ばくの低減に関する提言」が2017年8月3日に公表された6).本稿では,この提言を踏まえ,CTを中心とした患者の医療被曝について解説する.
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