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特集 整形外科医の職業被曝
整形外科診療における被曝の現状と低減対策
-―橈骨遠位端骨折:骨接合術―
Intraoperative radiation exposure in volar locking plate for distal radius fracture
本田 祐造
1
,
貝田 英二
1
,
宮崎 洋一
1
,
田中 優砂光
1
,
杉田 憲彦
1
,
丸川 雄大
1
Yuzo HONDA
1
1愛野記念病院,整形外科
キーワード:
Intraoperative radiation exposure
,
Volar locking plate
,
Distal radius fracture
Keyword:
Intraoperative radiation exposure
,
Volar locking plate
,
Distal radius fracture
pp.787-792
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001753
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要旨:医療放射線は整形外科手術を行う上で必要不可欠のツールであり,手術の多様化によってその使用頻度は増加している。その一方で医療者の術中被曝の問題が懸念されており,被曝低減の対策が必要である。現在,橈骨遠位端骨折に対する手術療法の第一選択は,掌側ロッキングプレート固定術であり,多くの整形外科医が行う機会の多い手術である。掌側ロッキングプレート固定のためにはX線透視を必要とする場面が数多く存在するが,術中被曝に関しては不明な点が多い。そこで,筆者らは掌側ロッキングプレート固定術における術者の術中の照射時間と被曝量を調査した。その結果,掌側ロッキングプレート固定術では術中照射時間は脊椎外科手術に比べて長かった。また甲状腺や水晶体に比べて手指への被曝量が多くなっており,手指に対する被曝低減対策が特に重要であると考えられた。
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