書評
『腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021(改訂第2版)』
髙橋 淳
1
1信州大学運動機能学教室教授
pp.786-786
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_786
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- 文献概要
腰部脊柱管狭窄症は脊椎手術のなかでもっとも執刀する機会が多い疾患である.日本整形外科学会,日本脊椎脊髄病学会の監修によりわが国最初の『腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン』が2011年に作成された.本ガイドライン発表以降も,腰部脊柱管狭窄症の疫学,診断学の進歩,プレガバリン,デュロキセチン塩酸塩,オピオイドなどの新しい薬物治療や運動療法などの保存的治療や側方経路腰椎椎体間固定(lateral lumbar interbody fusion:LLIF)などの低侵襲手術の手術的治療に関する多くの報告があり,腰部脊柱管狭窄症に対する診療体系は変遷してきた.そのなかで,本書が10年ぶりに改訂された.本改訂作業にあたり膨大な労力と時間を費やされた,川上守委員長をはじめとする策定委員会の先生方および関係者の方々に,心より敬意を表したい.本書は,現時点での腰部脊柱管狭窄症に関する最新の知識をまとめたものである.
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