Japanese
English
解剖を中心とした脳神経手術手技
腰部脊柱管狭窄症
Lumbar Canal Stenosis: Anatomical and Surgical Note
南 学
1
,
花北 順哉
1
Manabu MINAMI
1
,
Junya HANAKITA
1
1藤枝平成記念病院脊髄脊椎疾患治療センター
1Spinal Disorders Center,Fujieda Heisei Memorial Hospital
キーワード:
lumbar canal stenosis
,
microsurgery
Keyword:
lumbar canal stenosis
,
microsurgery
pp.443-457
発行日 2009年5月10日
Published Date 2009/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436100935
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Ⅰ.はじめに─脳神経外科と腰椎手術
過去の全国規模の調査によると,ここ数年間のわが国における脳神経外科医による脊椎・脊髄手術の経験が飛躍的に増大していおり,ことに腰椎疾患に対する関心が確実に高まりつつあることがうかがえる29).腰部脊柱管狭窄症は腰椎椎間板ヘルニアと違い,保存的療法による治療効果の期待が低いこと,また,より高齢の年代に起こりやすいことから3,4,25),今後,脳神経外科医が扱う脊椎・脊髄手術の中で,腰部脊柱管狭窄症に対する手術が,最も頻度の高い手術になることが予想される.この病態に対する理解と,必要な診断法と治療法の習得,各種手術法の習熟に努める必要がある11).本稿では,腰部脊柱管狭窄症の診断・治療を行う際に必要な解剖につき解説した後に,当センターで行っている腰部脊柱管狭窄症に対する手術手技について述べる.
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