特集 内科医として知っておくべき非がん疾患の手術
整形外科領域の手術
腰部脊柱管狭窄症
土肥 透
1
,
大島 寧
1
,
田中 栄
1
1東京大学医学部整形外科
キーワード:
腰部脊柱管狭窄症
,
低侵襲
,
内視鏡下手術
Keyword:
腰部脊柱管狭窄症
,
低侵襲
,
内視鏡下手術
pp.1213-1215
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_1213
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪腰部脊柱管狭窄症は日本人の高齢者の約10%でみられ,下肢痛や筋力低下により歩行障害やADL低下をきたす代表的な脊椎疾患である.
▪腰部脊柱管狭窄症はKemp徴候などの神経絞扼徴候やMRI検査所見をもとに診断する.
▪薬物療法などの保存的治療に抵抗性の場合,外科的治療を検討する.
▪外科的治療では,高齢者に対する低侵襲脊椎手術が近年広く行われている.
▪低侵襲脊椎手術のなかで内視鏡下腰椎椎弓切除術は,良好な手術成績や従来法より合併症が少ないことから高齢者に適した手術法である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020