Japanese
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特集 ロコモティブシンドロームの現況
Ⅳ.住民コホートによる評価
8.Shiraniwaスタディ
The Shiraniwa elderly cohort study(Shiraniwa study
大山 翔一朗
1
,
高橋 真治
2
,
寺井 秀富
2
,
星野 雅俊
2
,
中村 博亮
2
S. Ohyama
1
,
S. Takahashi
2
,
H. Terai
2
,
M. Hoshino
2
,
H. Nakamura
2
1西宮渡辺病院西宮脊椎センター
2大阪市立大学大学院整形外科
1Dept. of Spine Surgery Center, Nishinomiya-Watanabe Hospital, Nishinomiya
キーワード:
locomotive syndrome
,
sarcopenia
,
frailty
Keyword:
locomotive syndrome
,
sarcopenia
,
frailty
pp.642-645
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_642
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は じ め に
本邦の超高齢社会への対策上の課題として,高齢者の実数や,今後の高齢者増加率が都市部で圧倒的に高いという現状1)を考慮すると,都市部在住高齢者の健康実態,特に整形外科にとっては運動器の実態調査をする必要がある.そこでわれわれは2016年8月より,第三次産業に従事してきた高齢者を中心とする大都市圏ベッドタウンである奈良県生駒市において都市圏高齢者運動器コホート研究(Shiraniwaスタディ)を開始した2).
対象は歩行可能な65歳以上の高齢者で,縦断5年間,計6回の運動器調査に参加する意志がある方とし,自治体回覧板および院内掲示により参加を募った.初年度409名(男性164名,女性245名,平均年齢73.5歳)が参加し,現在進行形で調査中である.本稿ではShiraniwaスタディより得たロコモティブシンドローム(ロコモ)に関する知見について述べる.
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