Japanese
English
連載 専門医試験をめざす症例問題トレーニング
代謝性骨疾患(骨粗鬆症を含む)
Metabolic bone disease
石橋 英明
1
H. Ishibashi
1
1伊奈病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Ina Hospital, Saitama
キーワード:
locomotive syndrome
,
musculoskeletal ambulation disability symptom complex
,
sarcopenia
Keyword:
locomotive syndrome
,
musculoskeletal ambulation disability symptom complex
,
sarcopenia
pp.903-909
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_903
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症 例.74歳,女.
主 訴:歩行困難感.
既往歴:乳癌(58歳).
現病歴:乳癌手術のあと,仕事も辞めて子どもも独立し,夫との二人暮らしが続いていた.外出することが少なく,運動する機会がなく過ごしていた.6ヵ月前に風邪をひいて1週間寝込んだあとから,歩行時にふらつき感があり,歩くのが遅くなった.症状が続き,最近転倒しやすくなったため整形外科を受診した.
初診時所見:身長152cm,体重48kgであった.上下肢に麻痺はなく,知覚,反射にも異常はなかった.軽度の腰痛はあったが,下肢痛はなかった.円背があり,歩行時もやや前傾で歩幅が小さく,痙性歩行などの異常な歩容はなかった.10分の歩行で疲れを感じていたが,歩行時の下肢痛,間欠性跛行はなかった.
© Nankodo Co., Ltd., 2019