Japanese
English
経験と考察
骨粗鬆症性脊椎椎体骨折に対する人工骨のみを用いた脊椎固定術の骨癒合成績
Union of posterior fusion of osteoporotic vertebral fracture with article bone
松木 健一
1
,
星野 雅洋
2
,
松崎 浩巳
2
K. Matsuki
1
,
M. Hoshino
2
,
H. Matsuzaki
2
1苑田第二病院リハビリテーション科
2苑田会東京脊椎脊髄病センター
1Dept. of Rehabilitation, Sonoda Second Hospital, Tokyo
キーワード:
osteoporotic vertebral fracture
,
artificial
,
bone union
Keyword:
osteoporotic vertebral fracture
,
artificial
,
bone union
pp.1351-1355
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_1351
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は じ め に
骨粗鬆症性椎体骨折に対し近年経皮的な術式は増加している.しかし,経皮的な固定のみでは椎体間の可動性がある程度残存してしまうために,スクリューに負荷がかかり経時的にスクリューの弛みや脱転が生じ,再手術となる症例も少なくない.
われわれは脊椎後方部の制動を目的とし以前から上下椎にラミナフックを用い,かつ椎弓上に自家骨を含んだ骨移植術を併用してきた.しかし,術後採骨部に疼痛を訴える患者も少なからず存在する.骨粗鬆症治療薬であるテリパラチド製剤(PTH)投与が骨密度の増加に著効であるという臨床結果から,この採骨部痛対策として移植骨を顆粒状のβ-tricalcium phosphate(β-TCP)のみとし,骨粗鬆症治療薬の投与の有無,移植骨である人工骨単独の骨癒合について評価・検討した.
© Nankodo Co., Ltd., 2020