Japanese
English
骨粗鬆症と骨粗鬆症関連骨折に対する診断と治療 Ⅲ.脊椎骨折の病態と治療
骨粗鬆症性椎体骨折における厳密な入院安静管理による治療成績
Impact of strict rest management therapy with hospitalization on osteoporotic vertebral fractures
杉田 誠
1
,
武井 寛
1
,
高木 理彰
2
M. Sugita
1
,
H. Takei
1
,
M. Takagi
2
1社会医療法人みゆき会みゆき会病院
2山形大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Miyukikai Hospital, Kaminoyama
キーワード:
osteoporotic vertebral fracture
,
conservative therapy with hospitalization
,
bone union
Keyword:
osteoporotic vertebral fracture
,
conservative therapy with hospitalization
,
bone union
pp.78-81
発行日 2020年10月31日
Published Date 2020/10/31
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei78_78
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は じ め に
社会の超高齢化に伴い,骨粗鬆症による脆弱性骨折は増加の一途をたどっている.骨粗鬆症性椎体骨折は脆弱性骨折のなかでもっとも頻度が高い1,2).椎体骨折の治療は保存的治療が基本であるが,その方針は各施設で一定ではないのが現状である.以前筆者らは,受傷後1ヵ月で椎体異常可動性の改善が乏しい例では偽関節に陥りやすいことを報告した3).当院では発症早期に椎体の安定化を図ることを目的に,入院を原則とし,厳密な安静加療を行っている.本稿では,その治療成績を報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020