Japanese
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骨粗鬆症と骨粗鬆症関連骨折に対する診断と治療 Ⅲ.脊椎骨折の病態と治療
骨粗鬆症性脊椎椎体骨折に対する経皮的椎体形成術のハイドロキシアパタイト法とballoon kyphoplastyの治療成績
Results of vertebroplasty using hydroxyapatite and balloon kyphoplasty for osteoporotic vertebral fractures
松木 健一
1
,
星野 雅洋
2
,
松崎 浩巳
2
K. Matsuki
1
,
M. Hoshino
2
,
H. Matsuzaki
2
1苑田第二病院リハビリテーション科
2苑田会東京脊椎脊髄病センター
1Dept. of Rehabilitation, Sonoda Second Hospital, Tokyo
キーワード:
vertebral fracture
,
hydroxyapatite block
,
balloon kyphoplasty
Keyword:
vertebral fracture
,
hydroxyapatite block
,
balloon kyphoplasty
pp.92-96
発行日 2020年10月31日
Published Date 2020/10/31
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei78_92
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は じ め に
社会の高齢化は今後さらに進行し,それに伴う骨粗鬆症性骨折患者も増加する.特に脊椎においては明らかな外傷歴がない,いわゆる「いつのまにか骨折」も多く存在し,急激な腰痛発症ではなるべく早期にMRIを施行し迅速な確定診断することが重要である.そして早期社会復帰を目的とするならば手術的治療は非常に有効な治療法となりうる.椎体形成術も経皮的な方法が確立され現在では多施設で施行される術式となった.しかし使用する人工骨に関しては各術式で異なり,それぞれの術式で合併症が報告されている.本稿では,ハイドロキシアパタイト法(hydroxyapatite:HA)とballoon kyphoplasty(BKP)の椎体形成術の治療成績について比較・検討した.
© Nankodo Co., Ltd., 2020