Japanese
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整形手術手技
骨粗鬆症性脊椎椎体骨折に対するvertebral body stentingの治療成績と前方開大手技
Results of vertebral body stenting for osteoporotic vertebral fractures and anterior expansion procedure
松木 健一
1
,
星野 雅洋
2
,
松崎 浩巳
2
K. Matsuki
1
,
M. Hoshino
2
,
H. Matsuzaki
2
1苑田第二病院リハビリテーション科
2苑田会東京脊椎脊髄病センター
1Dept. of Rehabilitation, Sonoda Second Hospital, Tokyo
キーワード:
vertebral body stenting(VBS)
,
anterior expansion procedure
,
vertebral fracture
Keyword:
vertebral body stenting(VBS)
,
anterior expansion procedure
,
vertebral fracture
pp.233-238
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_233
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は じ め に
高齢化社会が急速に進行し,骨粗鬆症性骨折患者も増加している.脊椎疾患においても明らかな外傷歴がない,いわゆる「いつのまにか骨折」が多く存在するため,急激な腰痛発症ではなるべく早期にMRIを施行し,迅速に確定診断することが重要である.高齢の骨折患者の在院日数を短縮することは医療費削減の観点からも重要なことであり,診断後に早期社会復帰,健康寿命の延伸を目的として,高齢者にも積極的に椎体形成術を選択する症例は増加している.保存的治療を選択する場合でも早期離床を推奨する報告1)があるが,後弯変形による腰痛が残存する確率が高い.
椎体形成術は術直後からの除痛効果が優れており,また後弯変形を防止することが可能であるため,今後はさらに新規骨折の発症早期から施行することが望まれる.さまざまな人工骨による椎体形成術があるが2~5),本稿では椎体内でステントを拡張し,より確実に椎体内からの整復が可能となったvertebral body stenting(VBS)の前方開大手技における治療成績について検討した.
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