Japanese
English
臨床経験
膝関節周辺の悪性骨腫瘍治療における血管柄付移植腓骨の固定性が,骨癒合および横径増大に及ぼす影響について
Union and Hypertrophy of Vascularized Fibula Graft in Limb-saving Operation for Malignant Bone Tumor
吉本 三徳
1
,
名越 智
1
,
和田 卓郎
1
,
川口 哲
1
,
薄井 正道
1
Mitsunori Yoshimoto
1
1札幌医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Sapporo Medical University
キーワード:
vascularized fibula graft
,
血管柄付腓骨移植
,
bone union
,
骨癒合
,
hypertrophy
,
骨肥大
Keyword:
vascularized fibula graft
,
血管柄付腓骨移植
,
bone union
,
骨癒合
,
hypertrophy
,
骨肥大
pp.931-934
発行日 1997年8月25日
Published Date 1997/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902238
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抄録:当科では膝関節周辺に発生した悪性骨腫瘍に対する広範囲切除後の患肢再建術として,血管柄付腓骨移植術による膝関節固定術を施行している.その固定にはHuckstep髄内釘,あるいは創外固定を用いている.固定法の異なる2群の症例について,骨癒合までの期間と移植骨の横径増大の程度をX線像により比較検討した.
骨癒合はHuckstep髄内釘群の方が早く,移植骨の横径増大は創外固定群にのみ認められた.Huckstep髄内釘群で早期に骨癒合が得られるのは固定性が強固であるからと考えられた.また創外固定群で横径増大が認められるのは,固定材料抜去後に移植骨に加わるmechanical stressのためと考えられた.
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