Japanese
English
特集 脊柱靱帯骨化症研究の進歩
Ⅳ.手術的治療の研究
7.胸椎後縦靱帯骨化症に対する後側方進入前方除圧術
Anterior decompression by a posterolateral approach for thoracic OPLL
加藤 仁志
1
,
村上 英樹
1
,
出村 諭
1
,
吉岡 克人
1
,
横川 文彬
1
,
土屋 弘行
1
S. Kato
1
,
H. Murakami
1
,
S. Demura
1
,
K. Yoshioka
1
,
N. Yokogawa
1
,
H. Tsuchiya
1
1金沢大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Kanazawa University, Kanazawa
キーワード:
OPLL
,
thoracic spine
,
anterior decompression
,
posterolateral approach
,
indication
Keyword:
OPLL
,
thoracic spine
,
anterior decompression
,
posterolateral approach
,
indication
pp.598-600
発行日 2018年5月25日
Published Date 2018/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_598
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
生理的後弯が存在する胸椎において,脊髄前方に圧迫因子が存在する胸椎の後縦靱帯骨化症(OPLL)に対する手術では,脊髄前方除圧が望ましいことは論理的に疑いようがない.しかし,前方除圧術は前方進入,後方進入のアプローチにかかわらず,難易度の高い手術であり,術後の麻痺増悪などの手術合併症も多く,ごく限られた脊椎外科医のみが実施してきた経緯がある.われわれは胸椎OPLLに対する前方除圧術において,安全かつ確実なOPLLの切除あるいは浮上を可能にする後側方アプローチによる新しい手術方法を考案し,適応を選んで実施している1~3).本稿では,その手術方法と適応を中心に報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018